AI時代でエンジニアは失業するのか?




世間では、AIが仕事を奪っていくなどと話題になっていますが、果たしてエンジニアはAIの普及に伴って失業していくのでしょうか?

結論から言えば、生き残るエンジニアと失業するエンジニアに分かれるだろうと思います。では生き残るエンジニアと失業するエンジニアを分けるものはなんでしょうか?それを紹介していきたいと思います。

生き残るエンジニアの特徴

ビジネスの上流にコミットできる

経営者や最高技術責任者(CTO)あるいは事業責任者やマーケターなど、技術だけではなく、ビジネスを作り出す(企画できる)エンジニアは生き残っていきます。

何故ならば、AIには「この問題を解決したい」という意志が無い上に、事業のコンセプトを考えるような抽象的思考ができないからです。

AIは大量の質問と回答のデータを学習して人間の代わりに答えたり(Siriのような)、統計的に最適な解を出すことは可能ですが、どのようなことをしたいとか、どのような世の中にしたいのかというビジョンを掲げることは出来ません。

言い換えると、ビジョンを描くことで他の人を動機づけしたり、コンセプトを設定して新しいビジネスを生み出せるエンジニアは生き残っていきます。

エンジニアリング以外のスキルも持っている

エンジニアだけではなく、例えばアートや語学など幅広いスキルを持っているエンジニアは生き残ることが出来るでしょう。

これまでの世の中では、職人はその道を極めていくことで高い価値を出していました。しかし、AIは特定の領域で成果を出すことに優れています。

例えば、自動運転が実現されれば運転ログのデータが蓄積されて、乗り心地はますます良くなっていくでしょう。乗り心地が良くなればさらに乗客が増えてよりデータが集まるという正のフィードバックが生まれます。

正のフィードバックが生まれると、タクシーの運転手何十年なんていうベテランドライバーの運転技術などすぐに超えてしまうでしょう。

その他にも、例えばキャッチコピーを考える際も、人間が考えるより大量のキャッチコピーを学習させたAIに考えさせるほうが良いものが生まれそうです。

このように、特定の領域に特化することはAIの得意分野ですが、例えばエンジニアとアートの両方を組み合わせて何かをすることは苦手です。

デジタルアートを作る際に、エンジニアリングの技術を取り入れながら、ビジネス的視点も織り交ぜていく…ということはAIには出来ないのです。

よく聞く話かもしれませんが、藤原和博さんが提唱する100万分の1の人材と同じ話です。

エンジニアの世界で100万人中1位になることは難しいですが、100人に1人になら、努力で手が届く範囲です。これを繰り返して例えば音楽の世界で100人に1人、アカデミックのある領域(例えば物理)の世界で100人に1人となったとき、100×100×100で100万分の1の人材になっているという考え方です。

この考え方は大いに賛成で、一つのことにこだわりすぎずに興味がある領域はどんどん手を出していくべきだと考えています。

そうすればスキルのポートフォリオが増えてリスクヘッジにもなりますし、イノベーション的な発想もしやすくなるからです。

マネジメントの能力がある

人を動機づけることはAIには出来ないので、マネジメントができるエンジニア(矛盾しているようですが)は今後も必要とされていきます。

もちろん優れた技術があったり、他の人には出来ないようなニッチな専門性がある場合も生き残れるでしょうが、マネジメントも出来るとその可能性は更に高まります。

失業するエンジニアの特徴

決まった作業しかできない

いわゆるSES(派遣エンジニア)に多いのですが、与えられた仕様書通りにひたすらコーディングを行うような仕事はどんどん無くなっていくでしょう。

例えば昔はサーバーを立ち上げるにはそれなりの労力が必要でしたが、いまはAWSで手順に従ってボタンを押していくだけで簡単に立ち上げることが出来ます。

このブログはWordPressを利用していますが、PHPのコードを一切書くこと無くプラグインを活用することでコンタクトフォームなどの細かい機能を実装しています。

このように、決まった作業というのは次々とパッケージ化されて誰でも使えるようになっていきます。誰でも使えるということはその作業自体の価値がどんどんと落ちていくということです。

ロジック立てる力が弱い

コーディング自体は、ルールさえ覚えてしまえば後は慣れで出来る作業です。エンジニアとして大切なのは、目的のアウトプットを出すためにどのような構成にして、どのようなロジックで計算を進めていくかを見通し立てていくことです。

ロジック立ててプログラム設計が出来ないプログラマーは厳しいのではと思います。

まとめ

AIが普及して定型作業が消えていくことで、今までより上流の仕事に力を注げるようになって得する人と、仕事を奪われて損する人に分かれると思います。

大切なことは自ら目標を設定して、どのように実現するかを考えるような経験を積むことではないでしょうか?