自然体で働くことが出来る会社の特徴3つ




自然体で働くことが出来る会社に所属している人はとても幸せだと思います。誰であっても少なからずコミュニティごとに自分の言動や振る舞いの仕方を変えていますが、それが自然体とかけ離れすぎてしまうと大きなストレスになってしまうからです。

世の中では残業を減らせという「タイムマネジメント」について言及している人が多いですが、僕は「ストレスマネジメント」こそ大切にすべきものだと考えています。残業がなくなったとしても精神的・肉体的ストレスがそこまで減らなければ結局イキイキと働くことは出来ないからです。

そういった点で、自分が自然体で働ける環境にいるかは、非常に重要なことです。さて、では自然体で働ける会社にはどのような特徴があるのでしょうか。それを紹介したいと思います。

目次

社員同士がフラットに意見交換できる風土がある

役職や部署などに関わらず意見を平等に扱ってくれる「フラット」な風土は自然体で働くために必須のものだと思います。それに会社が成長するためにマストであるとも思います。

自然体というのは、自分が思ったことを素直に口に出せたり表現したいものを表現出来るということ。しかしフラットな社風でないと、自然体でいるのは難しいのです。例えば自分が言った意見に対して「お前は新人なんだから、上司の言うことを黙って聞いておけ」と言われたらどうなるでしょうか。

多くの人は、「自分が意見しても無駄なんだ」「意見を出すのは良くないことなんだ」と思い、意見を言うことを辞めてしまいます。自分が思ったことを言えずに自然体とは程遠くなってしまいます。

また、このような会社は長く続いていくことは無いでしょう。

やるべきことが明確でこれまでの経験をベースに仕事をしていれば利益が出る昭和的経済においては、会社を軍隊式に運用していくことが最適でした。軍隊式とはいわゆる強いトップダウン型組織のことで、立場が上の人の命令に有無を言わず従うという方式です。

しかし、今は新しいビジネスが凄まじいスピードで生まれている時代なので先を読むことが出来ません。上司が言うことは必ずしも正しいわけではなく、さまざまな価値観をぶつけあって多面的にアイディアを磨いていくことが求められるのです。

社内コミュニケーションが活発である

自然体でいるためには「この人たちなら、多少の本音を出しても受け止めてくれる」という信頼関係・安心感が必要になります。信頼関係を得るためには、互いのことをよく理解し、心理的な距離を短くしなければいけません。

僕の会社は雑談が多く、いつもワイワイしている職場です。土日にどこに行って何をしたとか、そういった仕事に関係ない会話も遠慮なく出来るような環境だと、自然と他の人の好みや考え方を深くまで知ることができます。

雑談ばかりして仕事が進まないのはよくありませんが、雑談がゼロの職場は社員同士が互いのことを理解する機会があまりなく、張り詰めていてギスギスした雰囲気をつくってしまいがちです。

  • 休日は何をするのが好きなのか
  • 外向的か内向的か
  • なんでいまの会社に入ったのか
  • 学生時代はどのように過ごしていたのか

などパーソナリティに関することを開示しあうのは非常に重要です。一見、仕事に関係無いように見えるかもしれませんが、全くそんな事はありません。人間は感情で動く動物です。

仕事に関係がない人としての部分を開示し合って信頼感が生まれると、自然と自分の意見を正直に言えるようになっていきます。さまざまな人が自分の意見を発信し、ぶつけ合うことでより良い仕事が出来るものでは無いでしょうか。

多様な人材が在籍している

また、多様な人材が在籍している会社では自然体で振る舞いやすいです。なぜなら、無理に自分を殺して周りに合わせる必要がないからです。

極端な例として、アジアやヨーロッパなど様々な国の人で構成された職場にいたとしましょう。みんな考え方がバラバラなので、そもそも合わせるものが無いという状況になります。元々みんな違うことを考えているんだから、自分が何を言っても大丈夫だという安心感を得られるのです。

自然体でいれないのはどういう状況かを考えてみると

  • 周りの意見に合わせなければいけない
  • 暗黙の了解に従わなければいけない
  • 上下関係を気にしなければいけない

といったものが考えられます。これらの意識はどこでも多少は必要になるものの、多様な人がいる職場だと薄くなっていきます。なぜなら「全員が同じ意見を持っている訳がない」という意識が職場に自然と根付くし、多様な専門性の中で上下関係はあまり意味がないからです。

どういうことかと言うと、例えば部長クラスのエンジニアとリーダクラスの若いデザイナーが同じチームにいたとしましょう。

このような場合、いくらエンジニアの人が偉かったとしてもデザインに関してのノウハウは無いので、デザインに関して若手デザイナーの意見をしっかり聞く必要が出てきます。専門が違えば役職の上下は関係なくフラットに会話をする必要が出てくるのです。

ウェブアプリケーションをつくったり新規事業立ち上げをする会社だと1チームに多様なメンバーがいることが多いので、フラットな関係性のところが多いように思います。一方で似た人がたくさんいるような会社だと、暗黙の了解が生まれたり同調意識が働くので自分を殺して周りに合わせることになってしまいがちです。

伝統的な日本企業(特に大手)にありがちなので、周りに合わせる人が苦手な人は外資系やベンチャーで働くのが良いのではないかと思っています。

我慢しながら働くのはもうやめよう

自分を殺してストレスを貯めながら働くのは、とても体や精神に悪いしキャリア上もよくありません。ストレスが体や精神に悪影響を及ぼすのはもちろんですが、自分の意見を言えない環境にいると自分の頭で考えることを辞めてしまいます。意見を言っても無駄という感覚が染み込んでしまうと、命令に従うロボットになってしまうのです。

思考停止になると成長がストップするし、新しいチャレンジをしようという意欲が無くなってしまい大変危険。もし、自分がいま自然体で働けてないなと思うのであれば、より自分が活躍できる環境を見つけるのがとても重要だと思うのです。