今回の記事は20代のお金の使い方についてです 。20代といえば、一人暮らしを始めたことで学生の時よりもお金に困っている人もいれば、収入が増えたことでお金に余裕ができた人もいるでしょう。
しかし、いずれにせよ多くの人は十分にお金を持っているわけではないでしょう。毎月の給料から生活費などを除いて余ったお金をどう使うか、ということに悩まれている方は多いと思います。そこでこの記事では、20代でどのようにお金を使えば豊かな生活を送れるようになるのだろうか、という切り口で紹介していきます。
目次
消費活動ではなく生産活動・投資にお金を使う
日本は豊かな国ですから、お金を払って何かを短期的に消費するもの、つまり娯楽が充実しています。例えばゲーム・パチンコ・美味しい食べ物・あるいはブランド品を買うといったものが含まれます。
しかし、20代のうちに娯楽(=消費活動)にお金を費やしすぎるのはあまり良くないと思うのです。消費して快楽を得るという行為はどこまでも限りがないからです。いつもより高級な料理を食べれば、さらに高級な料理を食べたくなってしまうし、いい車を買えばより良い車を買いたくなるというのが人間の性です。
消費に慣れてしまうと、いくら消費してもなかなか快楽を得ることができないという中毒の状況になってしまいます。だからこそ、商品によって喜びを感じるという習慣は20代のうちに身につけるべきではありません。
一方で、生産活動について考えてみましょう。音楽を作ったり、文章を書いたり、写真を撮るというものが含まれます。これらの生産活動は多少の初期費用がかかるものの、維持コストが比較的低いものであり、何かしらのアウトプットが生まれるので新たなお金を生み出す可能性も十分にあります。
なぜ維持コストが低いのかというと、これらの活動は自分で頭や手を動かして何かを生み出すものだからです。何かを生み出すためにはインプットをしなければいけないので、自然と知見が広がったり、できることが増えるという側面もあります。これが日常の仕事で生きてくるということも考えられます。
また、「投資」というのは、株や FX のことではなく、知見を広げたり自分のスキルを身につけられるものにお金を払うことを指しています。つまり、未来の自分への投資です。例えば、経済関係の雑誌やビジネス本などは見方によっては消費と見えるかもしれませんが、そこで得た知識が今後どこかで繋がるのかもしれません。
経済とビジネスと全く関係が無くとも、趣味にお金と時間を費やすことで思わぬところでつながる瞬間というのは恐らく来るのではないかと思います。消費と投資の区別はなかなか難しいものですが、お金を消費することで何かしら得るものがある場合には30代・40代になってから年収という形で反映されます。
もちろん、息抜きのために何も生み出さない無駄なことをひたすら行うというのはとても大切です。むしろ無駄なことこそ、幸せにつながるのだと僕は考えています。アートというのは生きていく上で必要ありませんからね。
しかし、消費に依存してしまうということは避けなければいけません。大切なのは自分が消費活動にお金を使っているのか、生産活動にお金を使っているのか、投資活動にお金を使っているのかを把握しておくことです。ゲームをしたり、美味しい物を食べるというのは人生を豊かにしてくれるいいことですが、それだけにお金を使うのは良くないのではないか、という考えです。
(場合によっては)時間をお金で買おう
20代という時間は非常に貴重です。なぜかというと、色々なことを吸収して成長していく伸びしろは、若ければ若いほどあるからです。年収は20代をそれなりに真面目に過ごしていけば30代・40代で上がっていきます。
だからこそ、ちょっとしたお金をケチるために無駄な時間を使うのではなく「時間をお金で買う」という発想も大事にすべきだと思うのです。
例えば、通勤費が安いからといって時間がかかる通勤路を選んでいませんか?通勤の時間は毎日の積み重ねによって小さくないコストになります。少しお金の支払いが増えるくらいで通勤の時間が減らせるのであれば、浮いた時間に勉強をするなどすることで、30代・40代になった時の年収を上げるという発想もできます。
短期的にお金をケチって時間を無駄にしてしまうと、30代以降の年収が下がることで長期的には損をするという考え方もできるのです。
人のためにお金を使うのもいい
お金以上に大切なものの一つが信頼です。信頼や良い人間関係は一朝一夕で築けるものではありません。だからこそ、20代のうちからコツコツと積み上げていくことが大切だと思います。
お金の扱いについては難しいのですが、 後輩を飲み会に誘って仕事・キャリアの話をしたり、業務に関連する本で欲しがっているものがあれば、たまにプレゼントするといったことはしてもいいのではないでしょうか。
ここで重要なのは「お金を費やして信頼を築こう」という発想には絶対になってはいけないことです。なんでもホイホイと何かを買ってあげるような”お財布係”の先輩になってはいけないのです。媚びてはいけません。
大切なのは、後輩など身近な人のために何ができるかを考え、実際に出来る範囲で行動に移すことです。その人のためになにか出来ないだろうかと考え、そこで出てきたアイディアにお金が必要であれば、自分が無理しない範囲で使うということなのです。
もちろん、自分が無理しない範囲というのが絶対ですし、誰にでもやれという訳ではありません。高額すぎるものを買うと相手も萎縮してしまうし違和感を感じてしまうのでさじ加減が難しいですが、相手に何をGive出来るだろうかという考え方は重要です。
人のことを考えて何かをGiveできる人というのは、長期的に良い人間関係を築くことが出来るのです。世の中、多くの人が見返りを求めてGive&Take、ひどい人はTake&Takeで動いている人ばかりです。そういう人は信頼なんてされないし、困った時に誰も助けてくれません。
本当の信頼はGive&Giveを行うことで生まれると思うのです。
最後に
最後まで書き方に悩みましたが「時には人のためにお金を使うのもいい」のところで一番伝えたかったことは、人にGiveすることが大事だ、という考え方なのです。
そのために、ときにはお金をケチらずに使っても良いのではないかという発想です。お金を費やせば信頼が生まれるとは一ミリも思ってはいませんのでご注意ください。むしろ、今の人達はお金という報酬では動かなくなってきています。
僕自身も、どこか見返りを期待して動いてしまうところがあります。だからこそ自分への戒めも含めて、Give出来る人って素敵!というような内容を書かせていただきました。
お金の使い方は、積み重なって後々大きく響いてきます。習慣化されて当たり前になったお金の使いみちについて、一度振り返ってみてはいかがでしょうか。