僕はワーホリビザでドイツに滞在していることもあり、ワーホリに関する情報をネットで集めています。そこで、少し気になっていることがあるんです。こんな意見をずいぶん目にするんですよ。
「ワーホリは目的がないと時間とお金の無駄!」
僕からするとやっぱり違和感があるんですよね。自己犠牲的な考え方を感じると言うか、行動の基準を社会の側に設けていると言うか。
自分の考えをまとめるためにも、今回はこれについて書きたいと思います。
目次
みんなストイックすぎるのでは?やりたいことやればいいじゃん
「君は何になりたいの?」とか「君の目標は?」とかどこでもよく聞きますよねこれ。うーん、知るかそんなもん!!(笑)
確かにイチローや本田圭佑のように、何かに打ち込んでひたむきに努力をする人は素敵です。
でも一方で、ワーホリで語学を勉強せず旅行しまくったり、毎日家で本を読む。そんな時間を過ごせる人も素敵だと思います。
ここに絶対住みたい!!という街に出会い、人生の目標がひとつ出来るかも知れませんし、素敵な人と出会って人生が変わるかもしれません。ただ何もせず生活するだけでも日本にはないルールや環境にであって新しい発見があるものです。
ワーキングホリデーで海外に住むには、ビザや役所の手続きを自分で調べて、持ち物を自分で用意して、家を探すことことが必要。自分なりに準備をして、海外で生活しているってだけで十分挑戦しているじゃないですか。
しかも世間から「ワーホリなんてただの遊びだ」「ワーホリしたら就職先無くなる」と言われている中で決断して行動した。それってすごいことだと思うんですよね。
スキルアップが…とか、キャリアが…とか。みんなストイックすぎると思います。
もしかしたら帰国時、英語力が上がっていなくてカタコトのままかもしれない。でも、英語がペラペラになったからといって、幸せになれるとは限りません。
せっかく英語力を生かして就職先が決まってもブラック企業かもしれませんし、憧れの外資系に行ってもあまりのハードさについていけなくなるかも。人生何があるかわからんのです。
もちろん、がんばりたいことに全力で力を注ぐのはとても素晴らしいこと。スキルをどんどん伸ばしていくのは素晴らしい。でもそれ以上に自分を幸せにさせることが大切。ストイックになりすぎずに、楽しいと思うことをただやるのもいいと思うのです。
生産性があまりない時間・スキルアップにならない時間を過ごすということは自分を大切にしている証拠。偶然の出会いに掛けたっていいじゃないですか。思い出づくりのために遊びまくってもいいじゃないですか。
多くの企業のお偉いさんは、こういう考え方を理解してくれないかもしれませんが。自分の気持ちに正直に行動することを評価してくれる人も必ずいると思いますよ。
僕はワーホリ2日目にこの悩みを実感した
僕はヨーロッパを回って写真・アートを勉強しながらやってみたい、スタートアップカルチャーの雰囲気を知りたいと思ってワーホリに来ました。でも実際にベルリンに来てみると「案外、スタートアップ興味ないな・・・」というのが本音だと初めて気が付きました。
自分で新しいことを始めるのは好きでも、他人がやってることにはあまり興味が無いんだと思います。思った以上に英語が通じないなど、ハードルの高さもあって立ちすくんでしまいました。
現地のスタートアップで働くには、ドイツ語を話せるようにならなければいけない。じゃあお金を払って語学学校にいって、現地のコミュイティイベントに参加しまくるか?それを考えたとき、自分のなかでは「面倒だな・・・」と思ってしまいました。
ということは、本当にやりたいわけではなかったんです。本当にやりたければ、なんとか語学学校に行ってドイツ語を勉強して滞在期間が長くなるようにアルバイトを探したりしますからね。
もちろん、スタートアップ系のイベントに行くことはしてみたいと思いますが、ゼロからドイツ語を勉強して就活をするほどのモチベーションはない。
となると残されたやりたいことは「写真・アート」になりますが、各地を回って写真を撮るってわざわざ仕事を辞めてまでやることだったのかと考えてしまうわけですよ。ただの観光旅行と何も変わらないなと(笑)
もしスタートアップで働くことになれば、おそらくは日本でできない経験で成長するだろうし、仕事を辞めた判断への疑いは無かったと思います。いい会社でしたからね。
とはいえ、やっぱりやりたいことをやろう
冷静に考えてみると、「旅行をしながら写真をとる=ただの遊び」「現地で働く、勉強する=すごい!成長!スキルアップ!」と無意識のうちに区別してしまう自分がいました。
しかし、いい写真を撮ろうと思ったらしっかりと勉強をしなければいけないし、それなりにアウトプットを出し続けないといけない。
更に撮った写真を発信するには、ブログ運用のためにWordpressなどの勉強やマーケティングの勉強も必要だし、本気でやると結構スキルが必要になってきます。
そう考えると、物事に優劣や勝手なイメージを付けずに、やりたいことをやってみることは大事なのかなと思います。もちろん、現地で働くことに比べるとお金を稼ぎにくいのは事実なので、資金が尽きて日本に帰国することになるかもしれません。
ただ、長期滞在をすることを目的としてしまい、あまり面白くないワーホリ生活を送るよりは全然マシだと思っています。日本でも面白いことはたくさんありますからね。
ワーホリで出国して、すぐに帰ってくるのがかっこ悪いとかは考えなくても良い気がしています。実際に行ってみて、しっくりこなかったらサクッと帰ってくればいいかと。トライ&エラーですね。
まとめ
ワーホリと言うと、語学学校に行ってアルバイトをして旅行をして…というイメージが強いですが、ひとりひとりやりたいことや特性は違うわけです。
スキルアップやキャリアを積んでいくことも大切ですが、あまり先入観に囚われずに思いっきり遊べばいいんじゃないでしょうか。人生長いんですから、将来の移住先の下見として考えるのが精神的にもいいと思います。
歳をとって仕事をやめて、いざ移住してみたら全然馴染めなかった・・・どうしよう。となると厳しいでしょうからね。