【働いてわかった】20代の人が就活や転職で重視すべきポイント5つ




新卒の就活や転職活動をする時に、皆さんはどのような基準で会社選びをしていますか?企業理念・福利厚生・給料など色々な基準があると思いますが、僕が実際に働いてみて感じた、20代が転職や就活の時に重視すべきポイント五つを紹介したいと思います。

目次

前提:20代は成長できる環境を第一に選ぶべきだと思う

前提の話になりますが、仕事選びにはお金を稼ぐことを大切にするのか、成長できることを大切にするのか、それともプライベートを大切にするのかといった様々な基準がありますが、僕は20代に関して言うと成長できることを一番大切にするべきだと考えています。

そのため自己成長などには興味がなく、楽して稼ぎたいと思っている人にはこの記事は向かないと思います。 この記事がターゲットにしているのは20代のうちはイキイキと働きながらしっかりと成長していきたいという成長意欲がある方が対象です。仕事を充実させながらも自分の成長に興味がある方はぜひ読み進めてください。

企業理念に共感できるか

僕は新卒で就活していた時に思ったのですが、企業理念ってよくわからないですよね。 難しい言葉が並んでいますし、とても抽象的です。一方で、給料や残業時間など数字でわかるものは学生にも分かりやすく、どうしてもそこを見てしまいがちだと思います。

企業理念というのは、仕事を通して一体どのような世の中の実現したいのか、ということを言葉にしたものです。例えば車を販売している会社であれば、なぜ車を販売しているのか、何のために車を販売しているのか、ということを言葉にして組織全体で共有をするためのものです。

仕事というのは時に辛いことがあるので、そういったときに、「なぜ自分はこの仕事をしなければならないのか」と思う場面がきっと来るはずです。この疑問にぶつかった時に支えになるのが仕事をする意味なのです。例えば「車を世界中に普及させることで、貧しい村にも物資が効率的に届くようにしたいんだ」といった目的意識などです。

企業理念に共感して、自分の仕事に意味を見出せないと、いくら給料をもらっていても仕事に充実感を感じることはできません。 企業理念は抽象的で分かり難いものですが、これは組織の多様な人の共通部分を抽出することで抽象的になってしまったからです。

そのため僕は面接の場では、企業理念についてどのように共感しているのかを会った人に必ず確認するようにしています。例えば、飲食の会社が「食で世界を笑顔にする」という企業理念を掲げていたら、

  • どうして「食」で世界を笑顔にしたいのか?
  • どうして「笑顔」にしたいのか?
  • そのように思ったキッカケや理由は何か?
  • どのような人を「笑顔」にしていきたいのか?

といった質問をして具体的に掘り下げていくと、人によって異なるエピソードが出てくるはずです。具体的な事をいくつか聞くことで、その会社の思想や考えがおぼろげながら分かってくるのです。

自由に発言できるフラットな社風であるかどうか

これからの時代はものすごいスピードで世の中が変わっていくので、常に新しいものに挑戦し続けることが重要です。

つまり、これまでと同じようなやり方でただひたすらやればいい、という時代は既に終わっており、 様々な人の意見をぶつけ合いながら、より良いものを目指していくということが、大切になっていきます。

そういった際に若手がなかなか意見を言えない環境というのは若手にとっても害悪でしかありません。そういう職場では、軍隊のように上下関係が統制されていることが多いので、イキイキと働くといったものからは程遠いです。人がイキイキと働くには、自分の意志で動けて、かつ自分の意見が対等に扱ってもらえる環境が重要。

伸びているベンチャー企業では、誰でも自分の意見を発信しやすい風土が多く、それによって様々な新しい価値を生み出しています。発言をするということは、それなりに知識を入れて自分で考えなければいけないので、当然その人自信も学ぶことを求められます。

もはや当たり前ですが、世の中が求めているのは「言われたことをそのままこなすコンピューターのような人間」ではなく、「自ら課題意識を持って意見を発信し行動する人」です。その力を身につけるには自由に発言できるフラットな社風であることは超重要だし、働きやすさも全く変わってきます。

これを面接の場で知るためには、例えば若手の社員に対して「どのような仕事をしているのか」「その仕事について課題を感じているのはどのような部分か」「その課題に対してどうアプローチしたか」を聞いてみるのが有効です。 過去の話だけではなく、今どのような問題意識を持って仕事をしているのか、といったところを掘り下げていくことも大事ですね。若手の人たちが、どれだけ自分の考えを持ち、そして発信できる環境であるのかというものを予想することができます。

挑戦的な社風であるかどうか

「より良いサービスを作っていこう」とか、「より働きやすい会社にしていこう」という挑戦的な意識を持った社風であるということはとても大切です。毎日同じことをこなすのであれば人間にもなくて機械が行えばいいのです。

人間の価値というのは、問題意識を持って自分の意思で行動することです。そしてその機会が多い会社というのは、どんどん新しいことにチャレンジする挑戦的な社風であるところです。

残念ながら現状維持を望む人は世の中にたくさんいますが、現状維持がより高いリスクになっていることを認識していないだけで、現状維持は衰退と同じです。なぜならば世の中自体が大きく動いているからです。若手が成長するためには自分で情報を収集し、自分の頭で考え、それを発信できる環境が重要です。

これを面接の場で知るためには、例えば、最近立ち上がった新規事業について聞いてみたり、社内プロジェクトがどのくらいの頻度で新しく立ち上がるのか、を聞いてみるといった方法がありそうです。

自分がやりたい仕事・適性がある仕事をできるかどうか

これも超重要で、自分がやりたい仕事ができる環境か・自分が得意なことを任せてもらえる環境か、というのは必ず確認すべきことです。自分が苦手なことや、やりたくないことが仕事になるとストレスにもなりますし、成長にも繋がりにくいです。

たとえ自分が苦手なことを歯を食いしばりながら頑張ったとしても、その仕事を好きな人には絶対に勝つことができません。なぜならば、その仕事を好きな人はいくらその仕事をしてもストレスがたまらず、自分からどんどんと吸収していけるからです。

その仕事自体に興味を持てるか・好きになれるか、ということはとても重要で、常に20代のうちに考え続けておきたいことのひとつです。こういう話をするとよく聞くのが、「自分がやりたいことがわからない」という声です。 やりたいことがわからないのは当然で、僕も何年間もずっと悩んでいました。

この悩みの打開するためには、結局興味があることをひたすらやっていくしかありません。僕の場合はマーケティング・ UI/UXデザイン・プログラミング・機械学習などいろいろやってみたことで、自分はIT分野に興味と素養があるということに気がきました。

やりたいことはわからない、という気持ちはわかりますが、そんなことをグダグダ言っているぐらいなら面白そうなことをとりあえずやってみればいいのです。もちろん自分には合わず、途中でモチベーションが尽きてやめてしまうこともあるかもしれません。

そういった場合でも、自分がそのことに向いているのかどうか、という感覚はつかめるし、実際にやってみて自分に向いていると思うことがあるかもしれません。自分がやりたいことをに集中できる環境かどうか、というのは面接の時に「どのような仕事をしているか」を具体的に掘り下げて聞くと見えてくるでしょう。

残業が多すぎないか

こちらの記事にも書きましたが、基本的に残業というものは百害あって一利なしです。

できることならば残業はしない方がいいです。もちろんその仕事が楽しくて行う残業悪いのですが、仕方なくやる残業というのは、ストレスにもなるし体調にも影響を及ぼします。

残業量については、面接の場で確認するのが良いと思います。というか、聞いてフィルタリングすべきだと考えています。これだけ過労死問題が起きて働き方改革が叫ばれている中で、残業について聞いたからといって嫌な顔をしてきたり面接で落とすような企業は社員を道具として扱うブラック企業の可能性が大です。

上に書いた企業理念や仕事内容についてを聞いた上で、残業について聞くのであれば全く問題ありませんし、聞いて嫌がられるような企業であれば入らないほうがいいです。

最後に

学生のときは、企業理念ってよくわからないと思って、あまりよく考えていませんでした。しかし、実際に働いてみると、自分の仕事が世の中にどう役立つのかとか、そもそもなんのために働いているんだっけ、ということをよく考えるようになりました。

残念なことに、残業だらけのブラック企業に入ってしまうとそれを考える気力さえ無くなってしまうらしいので、残業まみれの職場は本当に早く辞めたほうが良いです。

働き方としては、20代はいろいろやりながら面白そうなところを深掘りしてみるのが良いのではないでしょうか。自分にフィットした素敵なワークスタイルが見つかるといいですね。