【キャリア】20代にありがちな仕事の悩みとそれを乗り越える方法




20代は激動の時期であり、多くの人が悩みを抱える時期であります。大学を卒業して、これまで遠くに感じていた社会にいきなり放り出され、周りは結婚・出産する人が出始め、マネージャー以上に出世をする早熟な人を見ることもあるでしょう。

これまでずっと同じ学生という立場にいた仲間たちが、徐々に様々な人生を歩み始める時期です。個人によって悩みは異なりますが、おおよそ20代に共通する悩みがあるというのも確かです。この記事では僕の実体験も踏まえつつ、20代にありがちな悩みと、それを乗り越える方法について紹介したいと思います。

目次

今の仕事が自分に向いているのか不安になる

これは社会人になってからほとんどの人が思ったことがあるのではないでしょうか。入社したばかりの時期は、目の前のことに必死で今の仕事が自分に向いているかということはあまり気になりません。

しかし仕事に慣れて若干の余裕が出てくると、果たして自分が今おこなっている仕事は本当に向いているのかとか、やりたいことなのだろうかという不安が湧いてきます。就職活動をしていた時に希望していた職種につけなかった場合、自分は希望の職種に就けるようになるのだろうという不安もあるでしょう。

もっと自分に合う仕事があるんじゃないかと不安になる気持ちはとても分かりますし、先が見えない不安も分かります。僕もそれでいきなり仕事をやめてドイツに行くという奇行をしていますからね(笑)

ちなみに、多くの人は30歳以上になると自分がどのようなことが向いているのか、自分がどのくらいの事を出来るのかと言ったことが分かるようになってくるといいます。

僕の場合、恵まれたことに同じ会社の中でさまざまな仕事を経験することができました。例えばウェブサービスのUI改修やマーケティング、そしてエンジニアの職種を経験することができました。最終的にはエンジニア職が一番自分に向いているし、一番好きだということで今も続けています。

大企業ではジョブローテーションと言って、定期的に部署を変えるような制度があるようです。こういった制度があることからもわかるように、20代というのは一つの仕事だけをするよりも様々な経験を通して自分の適性を見極めていくということが大切になるのです。

逆に言えば、今の仕事が自分に向いているのか不安になるというのは当然なのです。

これを乗り越える方法として、気になるものに色々トライしてみるというのがやはりいいと思います。僕自身も上記のように様々な職種を経験しているし、仕事以外のプライベートの時間でも本を読んだり面白そうなことをやってみることにしています。

「実際にやってみる」というのは超重要で、本というものは人の人生の経験を手軽に追体験できるいいものですが、どうしても言語で抽象化してあるので、こぼれ落ちてしまう情報が存在します。実際にやってみて具体的な感触を確かめるというのが大切です。

人は当然ながら、やったことがないことは自分に適性があるかわからないし、好きになれません。だからこそ、ある程度のリスクを背負えて伸びしろがある20代のうちに、いかに様々なことを学んで実際にやってみるかというのはとても重要です。

もし普段の仕事が残業ばかりで自分がやりたいことが全くできない、という環境であるのならば転職を検討することも考えた方がいいかもしれません。残業ばかりで時間が取れない状態というのは、視野が狭くなってしまいがちで幅広い経験を積むことが出来なくなってしまいます。

気がついたら普遍的なスキルが身につかず、井の中の蛙になっていたり、自分に合わない仕事をずっとやっていたと気がついたときには手遅れという場合もあります。

他の会社が羨ましく見えてしまう

また、他の会社が羨ましく見えてしまうということも多くあります。それこそ「自分はこの会社にいて成長できるのだろうか」とか「もっと良い環境があるのではないか」と思うのは当然のことです。

隣のバラは青く見えるとはよく言ったもので、友人の会社の話を聞いたりすることで羨ましく思ってしまいます。実際はどこの会社に入ったとしても良い所・悪い所が両面あるものですが、20代は経験社数が少ないため、もっと自分にあった場所があるのではないかと不安に思いがちです。

特に大企業に入った人や有名ベンチャーに入った人を羨ましがる傾向が強く、僕も羨ましいという気持ちは正直ありました。「もし大企業に入っていれば社会的インパクトがある大きい仕事ができたのかな」とか「有名ベンチャーに行けばものすごい優秀な人がいっぱいいて今よりも成長できていたのかもしれないな」と考えることもあります。

しかし、周りと比べても仕方がないということを最近思うようになりました。 大企業に勤めていても、言われた通りに仕事をし、生活のためにただ働いている人もいるし、ベンチャーに入って激務に耐えられず精神を病んでしまったり会社を辞めてしまったりした人も多いのです。

今思うのは、なるべくストレスがかからない環境であるかということ、今の仕事内容をどれだけ楽しめているかということ、そして身近に尊敬できる人(自分にないスキルを持っている人)がいるかどうかが大事であるということです。

どれだけ優秀な人が多い会社でも、同じ組織にいるだけで自分の能力がアップするわけではありません。結局のところ、スキルや能力を伸ばすために一番大切なのは、自分が一人でいる時間に何をするかということと、一番身近にいる上司や同僚からどれほど知識やノウハウを学べるかということです。

そのため、自分にあまりストレスがかからず、やりたいことができるような環境であれば大企業やベンチャーでなくとも良いのではないかと思うこの頃です。

もう一つ思うことは、会社員の場合は1日のうち最低でも9時間は会社で過ごし、かつ通勤の時間もあります。1日のうちの9時間というのは非常に大きい時間なので、ここをいかに充実させるかということは敏感になるべきだと言うことです。

給料が低く、お金が貯まらない

ごく一部の人は20代のうちに管理職になったり、起業をして成功しているかもしれません。しかし多くの20代の人はまだまだ給料や稼げるお金が低く、お金が貯まらないというのが普通です。

一人暮らしをはじめるための出費、結婚式に呼ばれたり・結婚式を開いたりと、学生の時に比べて収入は増えますが、その分出費をする機会も増えてきます。

まずこれに対する対処法は2つあって、1つ目はまだお金は貯めなくてもいいと発想を変える事です。どういうことかと言うと、お金を貯めるのは最低限にして、本を買ったり、学校に通うなどして自分に投資をするのです。

この場合、20代のうちはなかなかお金が貯まりませんが、身についたスキルによって30代以降にたくさん稼げばいいのです。あまりお金を貯めようとしすぎて本をケチってしまったり勉強することを疎かにしてしまうと、30代以降稼げる金額が減ってしまいます。

20代はお金を貯めることをあまり重視しすぎず、いつでもお金を稼げるような自分にアップデートしていくという視点を持つことが大切です。

そして2つ目は、マーケット的な視点を持ちつつ転職をするということです。まず前提として、給料というものは市場原理によって決定されます。つまり需要と供給のバランスです。よくありがちな考え方として、「自分のスキルを伸ばしたり、実績を積めば給料が上がる」と考えてしまいがちです。

しかしこれは半分間違っています。いくら自分のスキルが高くても、需要がないところでは安い給料しかもらえません。逆に言えば、スキルが微妙であっても需要があるところでは高い給料で雇ってもらうことができるのです。

いいものを作れば売れるだろうと考えて失敗した例は日本企業に多くありますが、それと同じことで、給料をあげたいのであれば自分の能力やスキルを見るだけでなく、マーケットを見る力が必要なのです。

例えば、僕のようなエンジニアであれば、今エンジニアを一番求めているのはどのような業界か?どの業界にお金が流れているのか?といったことを考えて需要がある業界に転職するという感じですね。まあ僕はお金だけでは転職しませんが。。

最後に

やや自己啓発的になりますが、20代で働いていく上で一番大切なことは、「面白そうなことをひたすら試してみて、仕事で取り組む機会があれば、一度はやりきると覚悟を決める」ということであると思います。

本当に自分に向いているのか、と悩む気持ちは分からなくありませんが、仕事に没頭することができていない状況だと仕事に充実感を感じにくいしつらいまま時間が過ぎていきます。

例えば、「この半年はとりあえず営業をがんばってみて成果を出す」とか「この半年はひたすらエンジニアのスペシャリストとして技術を磨く」と言った覚悟があると成長スピードが伸びていきます。

では覚悟を決めるためにはどうすればいいのかと言うと、尊敬できる人と一緒に働ける環境であること、何事もポジティブに捉えてやったことない仕事は、「だめだったらやめればいい」とポジティブに考えることではないでしょうか。

悩み多き20代ではありますが、悩み・行動し・ポジティブに思考することこそが大事だと思うのです。