夏の日差しを浴びた草や葉っぱの「緑」を楽しむ




今年2019年は梅雨の時期が長く、7月23日あたりまで気温が低いままでした。雨が降ることが多く、ストレスになりがちだったけれども、その分気温が低く過ごしやすく快適だとも思っていました。しかし7月最終週に入ると一気に日中30度を超えるような夏が東京にも訪れたのです。

僕は草や葉っぱの緑色や、木漏れ日によって土の上につくられる模様がとても好きなので、気分が良くなると自然を感じるところに行きたくなります。夏の日差しを感じたことで、夏を感じるところに行きたいなあと思い、森林公園に行ってみることにしたのです。

強い日差しの中の森林で感じたこと

公園

森林公園というくらいなので、芝生が広がり木がたくさん植えてありました。今日はあまりに日差しが強く体感気温が38度近いので、あまり遊んでいる人はいませんでした。僕が小学生だった頃(15年くらい前)に比べて明らかに遊んでいる家族の数が減っているように思います。暑いのでそれが正解だと思います。

木のネームプレート

木の中には、木の品種が書かれたプレートが付いているものもありました。このように実物を見ながら種類が分かると子供が知ることに興味を持つキッカケにもなりますし、とてもいいなと思いました。思っていたよりも、色々な種類の木があるみたいで、梅などもありました。

気になったのは、木の手入れが非常に雑だったことです。周遊コースとなっている道に沿って歩いていくと、木が切られた後があるのですが、その切り口が見るからに適当ですし、枝の切り方も悪く非常にいびつな形をしている気が目立ちました。

特に日本人は街路樹を植えるくせに、手入れは非常に雑です。とりあえず切っておけば良いだろうという適当さが割と目立つように思います。文化の違いもあるので比較するのもよくないかもしれませんが、ドイツは景観への意識が高く街路樹がきれいな切られ方をしていたのがとても素敵でした。

本来、日本は自然崇拝のアニミズム的価値観を持った文化ですから、もっと木に気を使ってもいいと思うのですが、意外と木に対し興味ないのが不思議です。

休憩所

日差しから逃れることが出来る休憩所のようなものがありました。さすがに暑すぎるのでそもそも人がおらず誰も休んでいませんでした。最近できたみたいで、塗装もキレイでしたしベンチやテーブルも傷があまりありませんでした。草木の中に一体化して存在する休憩場が、どうも日本らしくて好きです。

ベンチ

また、不思議な場所にベンチがありました。割と足元の草は伸びていて人が歩くことを想定していない気がするのですが、ひとつだけベンチが置いてあったのです。少しシュールで、美術館に来ているかのような気持ちになりました。初夏の日差しに照らされた淡い緑の中にぽつんと佇むベンチは、どこかファンタジー感を醸し出していてつい見てしまいました。

ファンタジーと言えばアイルランドや北欧が起源となっていますが、そういえばファンタジー世界も草原など緑が多くでてくるなぁと思いつつ、日本的な自然調和とヨーロッパ的な自然調和って実は似てる部分も多いのではないかと感じていました。ケルト音楽が好きな日本人って割と多い気がするんですよね。

夏のひかりを考える

写真は光が命です。そして、一般的には日差しが弱まった朝方や夕方の光が好まれます。僕もその時間帯の光が好きです。夏の日中は日差しが非常に強く、コントラストが強くなります。その分、彩度があがり一応「映える」のですが、不自然なまでに緑色の彩度が高くなってしまうので、注意が必要だと思いました。

また、非常に日中は明るくなるため絞りの開放に限界が出てきます。場合によってはF4~5くらいでも白飛びしてしまう光量になることがあるので、光量を調整するフィルターがあると良いなぁなんて思いました。

個人的には前述したように、葉っぱや草の緑色が好きなので日中もよく撮影をしますが、夏らしい風景を朝や夕方の光でも撮ってみたいなぁと思った一日でした。