【インド】観光でおすすめの街5選!20都市以上を旅した僕が厳選しました




こんにちは、ケイタ(@kei1992ta)です。

僕はインドを3ヶ月ほどかけて、20都市以上を旅しました。そこで今回はインドで旅にいくべきオススメの街を紹介したいと思います。

インドというとデリーやムンバイ、コルカタなどの大都市は有名。しかし、インドの本当の魅力は、それほど大きくない街に詰まっています。「ありきたりのインド旅行じゃつまらない!」という方はぜひチェックしてください。

目次

インド観光の王道ルートとは?

インド観光には王道ルートのようなものがあります。旅人の間では、デリーIN・コルカタOUTと呼ばれているルートで、デリー→アグラ(アーグラー)→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタと周ることです。

各街の特徴

  • デリー:インドの首都で玄関口。観光資源はあまりない。
  • アグラ(アーグラー):有名なタージマハルがある街。
  • バラナシ:聖なるガンジス川で有名な街。インドが濃縮されている。
  • ブッダガヤ:仏陀が生まれた地。
  • コルカタ:マザーテレサハウスがある東インドの大都市

もちろん、それぞれの街に魅力はあるのですが、最初にこれらの街を周るとインドを嫌いになったり、ハードな旅になる可能性が高いです。

なぜなら、観光地には外国人狙いの詐欺師や悪いインド人が多いから。ツアー旅行者はガイドが詐欺師などから守ってくれるので安心ですが、個人旅行者は値段の交渉や鉄道のチケット購入などは自分で行わなければいけません。

特にデリーは世界中から旅人が集まってくる玄関口なので、インド中から詐欺師が集まっています。空港のタクシーでさえ、かなりのトラブル報告があります。(今はメトロが開通して便利な時代になりましたが)

日本人宿でも、騙された経験がある人に結構会います。観光ルートの王道と言われるくらいなので、現地の人も外国人慣れしていて冷たい人が多いように感じました。体感ですが、田舎にいくと街の人に好奇心の目で見られやすくはなりますが、人は優しくなりますし、いい人が多い印象です。

個人旅行の場合はいきなりゴールデンルートを周って疲れるよりも、他の穏やかな街に行ってインドに慣れてから黄金ルートに行くほうが楽しめる気がします。

では、どこに行けばいいのか?実際に行かないと分かりにくい部分も多いので、僕が旅していて良かった街を5つご紹介します。

インド観光にオススメの街5選

シク教の聖地「アムリトサル」


デリーから、飛行機で1時間、鉄道で7〜12時間の場所にある街です。パキスタンに非常に近い場所にあり、砂漠気候のため3〜5月は50℃近くまで暑くなります。シク教という宗教の聖地で、黄金寺院と呼ばれる美しい建物があります。

ゴールデンテンプル

ゴールデンテンプル

夕暮れのゴールデンテンプル

夕暮れのゴールデンテンプル

インドはヒンドゥー教徒が多くを占めており、シク教は少数派。しかし私達がイメージする「ターバンを付けた人」は実はシク教徒のことなんです。シク教には、髪は切らずにターバンで隠さなければいけないという戒律があり、伸びた長い髪を仕舞うためにターバンを巻いているんです。

非常に優しい方が多く、黄金寺院への入り方が分からずに迷っていると丁寧に教えてくれただけでなく、無料食堂の場所を案内してくれました。もちろん、チップの請求などは一切なく善意によるもの。インドでは少数派のシク教徒ですが、富裕層が多いのです。

ちなみに、黄金寺院に入るには布で髪を隠す必要があるのですが、入口付近の通りで10ルピー(17円)で、オレンジ色の布キレを買うことができます。

10ルピーのバンダナ

10ルピーのバンダナ

黄金寺院周辺の町並みは、シク教の富裕層の寄付によって非常に美しく清潔に保たれています。なんと通りにはゴミ箱があるのです。「ここがインド!?」と声を漏らしてしまうほどの清潔さです。デリーとは大違いです。

アムリトサルのメインストリート

アムリトサルのメインストリート

メインストリートの銅像

メインストリートの銅像

アムリトサルは、街全体がアラビアンナイトの世界のようで、行くだけでも感動します。まるでディ○ニーランドみたいでした。インド国内からの観光客も多く、治安も良さそうな雰囲気でした。ぜひ行ってみてください。

また、アムリトサルから車で1時間30分ほどにあるインドとパキスタンの国境(通称、ワガボーダー)では、毎日セレモニーを行っています。

インド・パキスタン国境

インド・パキスタン国境

セレモニーの様子

セレモニーの様子

開始時刻は、日の入りの時刻なので、時期によりますが1月だと17時30分くらいから。15時くらいにアムリトサルを出発すると余裕を持って見ることが出来ます。

インドとパキスタンの友好の証で行われているセレモニー。危険な雰囲気は全くありませんでしたが、当然国境なのでマシンガンを持った軍人が見張りをしていました。

エキゾチックな街並み。美しいゴールデンテンプル。日本には無い陸路国境。アムリトサルは素晴らしい街でした。

黄金の街「ジャイサルメール」


ジャイサルメールはデリーから夜行列車で12時間の距離にある街です。ここもアムリトサルと同じく砂漠気候で、夏は50℃近くまで暑くなります。

この街で有名なのは美しい砂漠。インド国内からも観光客がたくさんやってきており、キャメルサファリ(ラクダに乗って砂漠を見るツアー)は超オススメです。

東京パレス屋上からの眺め

東京パレス屋上からの眺め

ジャイサルメール城の内部

ジャイサルメール城の内部

まさに砂漠の街という雰囲気が漂う街で、街の中央にある城塞内には無料で入場することができます。日本では絶対に見れない砂漠の風景に大興奮です。

ジャイサルメールの宿はどこも安いですが、東京パレス(公式サイト)という宿が非常におすすめです。オーナーが日本の池袋でカレー屋さんを経営しており、日本語がペラペラ。季節限定ですが日本人の方もスタッフをしています。

ウェルカム味噌汁があり、インドの辛い料理に疲れた日本人の舌を癒やします。

実際、日本人観光客も多く、ツアーもホテルで申し込むと便利です。清潔ですし居心地が最高。屋上は開放されておりポカポカしているので、キングフィッシャービールを飲みながらのんびりするだけでも幸せな気持ちになれます。

東京パレス屋上のレストラン

東京パレス屋上のレストラン

東京パレスのロビー

東京パレスのロビー

街を離れて、キャメルサファリツアーに向かいます。車でおよそ1時間くらい、ジャイサルメールの中心部からは近い距離にあるサム砂漠に向かいます。

キャメルサファリでは、1人1頭のラクダに乗ることが出来ますが、非常に揺れるので、両手が使えるようにリュックサックで行ったほうが良いです。

夕暮れの砂漠は美しく。ここで見た景色は、一生忘れることがないでしょう。日が落ちると急激に気温が下がり、砂漠の厳しさを感じることが出来ました。

キャメルサファリの様子

キャメルサファリの様子

夕暮れのサム砂漠

夕暮れのサム砂漠

南インドの避暑地「ウーティー」


ウーティーは南インドの都市コインバトールからバスで3時間ほどの場所にある街です。つねに暑い南インドですが、ウーティーは一年を通して10℃〜20℃の間でむしろ寒いくらい。湿度もそこそこあり、洗濯物はいくら干しても全く乾かないので要注意!

南インドにありながら、ここまで涼しい理由は標高2200mという高さにあります。コインバトールからのバスもひたすら上り道でした。避暑地として有名なので、夏はインド中から人が訪れます。

この街は特に、絶景が好きな人はハマること間違いなしです。

チャーリングクロスバス停前

チャーリングクロスバス停前

ウーティーの街並み

ウーティーの街並み

標高が高いせいか、空はキレイな青色をしています。私が訪れたのは2月でずっと晴れていましたが、夏になると雨が多く降るので気をつける必要がありそうです。

ウーティーは周りを山に囲まれ、カラフルな街並みでした。地元の人も穏やかな雰囲気をしており居心地が良かったです。厳しい気候の北インドと比べて、南インドは食べ物には困らないので穏やかな雰囲気がしますね。

市場入口

市場入口

ウーティーの市場

ウーティーの市場

地元のマーケットに行くと、生活に必要な大抵のモノを買うことが出来ます。ここウーティーはチョコレートが名産なようで、チョコレート屋さんがいっぱい。グラム単位で様々な種類のチョコレートを買えました。

ドダベッダ展望台の看板

ドダベッダ展望台の看板

ドダベッダ展望台

ドダベッダ展望台

また、ウーティーは山に囲まれており自然が豊か。しかも大抵のビューポイントにローカルバスで行くことが出来ます。ここはドダベッタと呼ばれる展望スポット。

ビューポイントの看板

ビューポイントの看板

ニードルロックビューポイント

ニードルロックビューポイント

ここはニードルロックビューポイントと呼ばれる絶景ポイント。インド国内旅行者も来ていましたが、車をレンタルしていました。うらやましい。

ローカルバス内の様子

ローカルバス内の様子

ウーティーの湖

ウーティーの湖

ニードルロックビューポイントとウーティー市内の中間あたりには湖もあります。途中でバスを降りるだけで簡単に行くことが出来ます。とにかく自然豊かで涼しく、絶景ばかりのウーティ。また行きたいですね。

南国のバックウォーター「アレッピー」

南インドの南国、ケララ州の都市コチからバスで3時間ほど。年間通して30℃前後と熱帯気候の場所です。コチにはエアアジアが就航しており、クアラルンプール経由で行くことが出来ます。

欧米では、観光地として有名なのですが日本では有名じゃないですね。バックウォーターが人気で、街に水路が流れています。

アレッピーの橋の上から

アレッピーの橋の上から

アレッピーの川沿い

アレッピーの川沿い

地元の人はみんなバスを使って移動していました。ただし、船で無いと行きにくい場所はボートで移動をするようです。観光のためだけではなく、むしろ生活の一部にボートが使われています。

バックウォーターの眺め

バックウォーターの眺め

大自然の南国景色の中を、ボートでゆっくりと進みます。バカンスが好きな欧米人に人気な理由が、わかりました。時間がゆっくりと流れていて、リラックスできます。

ローカルな人たちのボート

ローカルな人たちのボート

アレッピーから少し離れると、おそらく電気やガスが十分に通っていない地域に入ります。

都市とは違う色々な生き方があると、肌で感じることができるエリアです。アレッピーは南国特有の、のんびりした空気が流れています。ゆっくりとリラックスしたい方、自然を満喫したい方におすすめです。

岩の惑星「ハンピ」


ハンピは、バンガロールからバスで9〜10時間の場所にあります。11〜2月が最も観光にベストな気温。3月以降は日中35℃まで上がる暑い気候なので要注意です。

ハンピに行った人は、誰もが興奮気味に「ハンピすごくいいよ!」と言います。確かに、まるで別の惑星に来たかと思うほどの、すばらしい絶景を見ることが出来るんです。

ハンピは別名、岩の惑星。巨大な岩が一面に広がっており、地球ではないどこか別の惑星に来たかのようです。朝は薄い霧がかかり、非常に神秘的な雰囲気を醸し出していました。

巨大岩石群

巨大岩石群

ハンピの古代遺跡

ハンピの古代遺跡

こんな風景を見られるのは、世界中でここだけではないでしょうか。一面巨大な岩が並び、大きな川が流れています。あまりの絶景に言葉を失いました。

洋風の朝ごはん

洋風の朝ごはん

有名な観光地のため、欧米風の食事を食べることが出来ます。私はハンピに辿り着くまで、ずっとカレーを食べていたので久々の欧米風味付けで、幸せに浸っていました。

川で沐浴する人々

川で沐浴する人々

大きな川が流れており、身を清めている人が多くいました。観光地でありながら、エキゾチックな雰囲気を楽しめることも魅力です。

別世界に来たかのような絶景を味わえるハンピ。行くまでにやや大変ですが、行く価値は十分あると思います。きっと一生モノの思い出になるでしょう。

最後に

オススメの街5つを紹介させていただきました。インドは一つの国というより一つの大陸。北はチベットから、南は南国まで、様々な文化、人種、言葉が混在しています。

LCCが増えて、交通の便が良くなっている今だからこそ、ありきたりではない自分だけの旅をされてみてはいかがでしょうか。