イタリアのベネチアは海と運河に囲まれた街で、別名として水の都とも呼ばれています。イタリアには他にも歴史ある観光地が数多くありますが、それらの中でも特に美しく世界で唯一の街並みを抱えています。
僕はこれまで25カ国前後を旅して周っていましたが、そのなかでもベネチアは最も美しく感動した街の一つです(同率1位はオーストリアのハルシュタット)。
これからベネチアに行く予定の方へのアドバイスですが、ある程度は観光するルートを決めておくことをオススメします。何故ならば、一口にベネチアといっても見どころが非常に多く、離島に行く場合は移動に30分〜1時間以上も時間がかかるからです。
僕はバックパッカー的な旅行スタイルが好きなので、行き当たりばったりで行動することが多いのですが、上記の理由でベネチアではおおよそのルートを決めて行動していました。
また、ベネチアは車やバイクの利用が禁止されており、観光客は歩きの移動がメインなため道が混雑しています。そのことから、「ここだけは行きたい!」というポイントを抑え、余裕を持ったスケジュールを組むことをオススメします。
目次
リアルト橋
ベネチアと言えば、リアルト橋!と思えるくらい有名なリアルト橋。名前は初めて聞いたという方でも、この写真は見たことがあるのではないでしょうか。
ベネチアは本島と離島があり、本島はグランド・カナルと呼ばれる大運河で2つに別れています。このリアルト橋は、グランド・カナルの上にかかる橋として重要な交通要所になっています。
ベネチアで最も人が集まるエリアのため、レストランなどのお店が多く、常に賑わいを見せています。橋の上には人がたくさんいましたが、入れ替わりが激しいので写真を撮るために苦労はしませんでした。
一番混むのが夕方で、空いているのが早朝です。僕はホテルが近かったのでどちらも行きましたが、早朝のほうが良いですね。街全体が静かでゆっくりとリラックスして歩くことができました。
イタリアの中でも治安が良いベネチアですが、リアルト橋のような人が多いところでは、スリやプレゼント詐欺に気をつけましょう!プレゼント詐欺とは、通行人にバラなどの花を渡して、受け取ったらお金を要求するというものです。実際に花を渡そうとしている人を見かけました。
リアルト橋は、ちょうどベネチア本島の真ん中あたりに位置します。水上バスで行く場合は、1・2・N・A線のいずれかに乗って「Rialto」ターミナルで下船します。
※水上バスの路線マップ(PDF)はこちら
サンマルコ広場の鐘楼(しょうろう)
世界一有名と言われるサンマルコ広場ですが、そこに鐘楼があります。夏の場合は、朝の9:30からエレベーターで展望台に登ることができます。2018年7月の時点では8ユーロでした。
塔の中央にエレベーターが通っており、その周辺がすべて通路になっているので360度見渡すことができます。ベネチアは本当に海に浮かんでるようで、アドリア海の輝きはとてもキレイでした。
サンマルコ広場に行く人は多いと思うので、そのついでに是非行ってみることをオススメします。
詳細のオープン時間は公式サイトに載っています。
ムラノ島
ムラノ島はベネチア本島から水上バスで30分ほどで行くことが出来る離島です。ベネチアンガラスが特産品で、いたるところにガラス細工のお土産屋さんがあります。
ジェラート屋さんも多く、特に暑い夏の日に食べるのがとても美味しいです!この島も本島と同じく運河があちらこちらにあり、景観も美しく保たれています。
本島よりもコンパクトで人が少ないので、田舎の島のようなのんびりした雰囲気を楽しめるのもポイントです。カラフルな色をした建物も多く、散歩をしているだけで楽しめる島です。
ムラノ島は、ベネチア本島から4.1番、4.2番、12番の水上バスで行くことができます。サンマルコ広場から乗ることができますが、リアルト橋は通らないので要注意です。
※水上バスの路線マップ(PDF)はこちら
ブラノ島
ブラノ島も離島ですが、ムラノ島よりも更に奥にあります。写真を見てまず目につくのは、カラフルな色をした建物ではないでしょうか?そう、ブラノ島の特徴は、このカラフルな建物群です。
商業が栄えていたベネチアでは、船による貿易も盛んに行われていました。そこでベネチアに帰ってくるときに、遠くからでも島を見つけられるように家をカラフルにしたと言われています。
見どころは、まさに街そのものです。高い塔があるわけでも無ければ、有名な銅像や広場があるわけでもなく、ここぞ!という観光スポットがあるわけではありません。
しかし、僕は観光客に媚びていない素朴なままの様子に大変な魅力を感じました。過剰におしゃれに気を使ったレストランがあるわけでもなければ、店の看板が並んでいるわけではない。
観光客に媚びているわけではない、素朴でなにもない地域というのは、本物の文化に触れることができた気がしてバックパッカー魂をくすぐられました。
本島またはムラノ島から、12番の水上バスで行くことができます。ムラノ島からはおよそ30分です。本数が1時間に1本ほどなので、予め時刻表を調べておくとスムーズです。
ベネチア本島北側の海辺
「特にここ」という場所ではないのですが、個人的に良かったのがベネチア本島の北側です。ここは観光客が少なく街歩きをリラックスして楽しむことができます。
アドリア海から吹いてくる風を浴びたり、荷物を運んでいる小型ボートを見たりとベネチアの雰囲気を感じるにはもってこいの場所でした。
この写真のように両面をレンガで囲まれた路地など、とてもキレイであるにもかかわらず人はあまり歩いていませんでした。ベネチアは、路地歩きが楽しいので、ぜひ散歩を楽しんでいただければと思います。
場所はこのあたりです。ちょうどムラノ島・ブラノ島にいく水上バスに乗るために利用しました。
最後に
僕は死ぬまでにベネチアに行けて良かったと思っています。有名観光地は期待値が上がることもあり、実際に行ってみたら思ったほど魅力的じゃなかったということがよく起こります。
しかしベネチアはその逆で、写真を見たことがあるのに実物を見たときの感動は想像を上回っていました。
ぜひベネチアに足を運び、水に浮かぶ古都を満喫していただきたいと思います。