僕は、大学生のときに就活をすっぽかして海外ひとり旅にいくことを決めました。そして、「旅行」ではなく「旅」をしたいというこだわりがあったんです。
この記事では、
- 僕が考える「旅行」と「旅」の違い
- また、僕が海外ひとり旅を始めた経緯
についてご紹介できればと思います。
目次
旅行と旅の違いはなにか?
明確な定義で分けられている訳ではありませんが、僕はこう区別しています。
- 観光地がメイン
- お金をかけて贅沢を楽しむ
- 基本的に複数人
- しっかりスケジュールを決める。
- 短期
- 観光地でない場所も行く
- お金をかけずに、現地の生活に密着
- 基本的に個人
- 細かいスケジュールは立てない
- 長期
旅行はお金をかけて、ツアーに参加したり、美味しいものを食べたりするイメージがありますよね。
一方、旅はお金をかけずに現地のバスに乗ったり、地元の屋台で食事をするイメージがあります。
では、辞書ではどうでしょうか?確認したところ、あまり違いは無いようです。
りょ‐こう〔‐カウ〕【旅行】
[名](スル)家を離れて他の土地へ行くこと。旅をすること。たび。「マイカーで旅行する」「観光旅行」「海外旅行」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
たび【旅】1 住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。旅行。「かわいい子には旅をさせよ」
「日々―にして―を栖(すみか)とす」〈奥の細道〉2 自宅を離れて臨時に他所にいること。
「あるやうありて、しばし、―なる所にあるに」〈かげろふ・上〉出典:デジタル大辞泉(小学館)
「旅行」と書いてありますね。
ご覧の通り、辞書上ではおなじ意味として扱われているようです。
しかし、実際は「旅」というと、放浪の旅のようなものをイメージしませんか?
「旅」=現地に溶け込むスタイルで長期に出かけること、と僕は定義しています。
海外ひとり旅をはじめたキッカケ
学内ゼミへの参加が人生を変えた
僕が、海外ひとり旅を始めたキッカケは、大学3年生の有志ゼミへの参加でした。
同じゼミに参加している同級生が、バックパッカー経験者だったんです。
「この学内に、こんな面白い人がいたんだ…!」と感動したのを覚えています。その話をした彼は、アジアをメインに周ったとのことでした。
各国の農村地域に行ったとき、あまりの貧しさに驚愕したそうです。特にインドや、カンボジアなどを周った時のショックが凄かったとのこと。
世界のリアルを知った彼は、貧困問題をテーマにゼミの発表で熱く語っていたのです。
日本では、お腹が空けばすぐにお菓子を食べられる。毎日コンビニやスーパーでは、大量の廃棄がでている。
にも関わらず、食べるものもロクになく苦しんでいる人が数億人以上はいる。
彼は「そんな世界の不平等を、なんとかしたい」と熱弁していました。
僕はこのときに初めて、「自分の目で、世界を見たい。」と思いました。20歳まで海外旅行に行ったことさえ無い。そのことが少し恥ずかしかったんです。
自分は、まだまだ何も知らないんだなと。
「海外に行って、現地の生活に近くにいきたい。旅行ではなく、旅をしたいんだ。」
この思いが生まれ、僕のバックパッカーへのチャレンジにつながっていきます。
現地に行って感じる大切さ
このゼミは、文化人類学の先生が主催していました。そこで学んだことは、「フィールドワーク」の大切さ。
やはり、インターネットや本で得られる情報は限りがあるし、表面的なものです。
現地で感じる匂い。空気。味。自分が何かアクションを起こした時に返ってくる反応。
文化や生き方の本質を理解するには、現地にいくことが大切だということを、教えて頂きました。
私がネットサーフィンで満足できなかったのは、そんな思いが元にありました。
大学生時代
4年生になり研究室に入ると、「大学院に行くの?それとも就職するの?」とよく聞かれました。
私にとって、この選択肢はどちらも魅力的だとは思えませんでした。
このまま日本というガラパゴスでイグアナとして生活をしていくことが窮屈なように感じたのです。
たしかに僕の専門だった宇宙線物理学は研究は、世界中で協力して行われています。
しかし、いまは全てが専門化されて非常に狭いコミュニティで完結しているのです。
海外の学会であっても、ほとんど同じ顔ぶれ、ということが良くあるようです。
そして、日本の王道なキャリアパスにも、疑問を抱くようになりました。
大学を卒業した時点で、みんなと合わせて就活をすることが、不自然に感じたのです。
そして、出した結論は「卒業後に、旅にでる。」
休学は、すでに間に合わない時期になっていました。
卒業後
僕の場合、大学を卒業してから就職するまで、ちょうど2年間ありました。
バイト(6ヶ月)→旅(6ヶ月)→バイト&就活(6ヶ月)→旅(6ヶ月)という感じです。
卒業して3ヶ月後に、はじめての海外ひとり旅です。
お金が貯まりきっていなかったので、まずはお試しで1週間だけタイへ。
パスポート申請や、航空券手配、宿予約など大変でした。
「海外に行くことすら初めてなのに、一人で行くのか…」と不安がありながらも、ワクワクしていました。
実際に、行ってみると「もう楽しくて仕方がない!!」という毎日でした(笑)絶対また行くことをと帰国後に、すぐ決意。
そして、実際に数ヶ月単位のひとり旅をしてみると、毎日がワクワク。
楽しいことだけではありませんでしたが、いま思うととても素晴らしい体験をできました。
まとめ
僕が旅にでた経緯について、書かせていただきました。
旅のキッカケは人それぞれ。行きたい!と思ったときが行く時だと思います。
あなたも、ひとり旅に挑戦しませんか?
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